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執筆者の写真大輔 都谷

木材の強酸性化について

毎日容赦ない暑さが続きますが皆さん水分補給をこまめに行いましょう。


今回は私が使用している自社制作の木材耐震パネルの考案者の方からの深刻な報告です。


昨今の建築用の材木のほとんどはKD材と言われて山から伐採後製材されて120℃以上の乾燥機に数日強制的に入れ、水分と木材の油分を絞り出し建築後にほとんど動かない製品として出荷されてます。

以前から私を含めて本来の木材の良さを体感している少数の大工さんや良識ある建設会社さんは、自然の温度でじっくり乾燥し木材のもつ力を生かされて、お客様に正直にお伝えしてます。


ですが今回は人工的に乾燥された木材の性質の変化、特に木材内部の強酸性化について鹿児島県の、公的木材試験センターなどで活躍されていた方からの深刻なご報告です。

それは木材の乾燥について60度以上の乾燥温度で数日間乾燥された。木材は温度変化により木材の性質が強い酸性に傾き。その結果、構造材の接合部などに対応されているボルトや釘などの金属部の劣化のスピードが異常に速くなると言うことを教えていただきました。

普段自分の現場も含め、いろいろな建て方の応援をさせていただく私の1つの疑問がつながりました。


それは立て方の時にあらかじめボルトを仕込んである場合があるのですが、メッキ加工されたボルトが異常に錆びていることが多々ありました、初めは木材を加工された後、1ヵ月以上、どこかの倉庫などに保管される際、雨などで濡らされて錆びているのかな?など思っていました。しかし、原因は間違いなく問題の酸化によるものだと確信しました。

木材の強酸性化調べてみると、普通に木材関係の公的な資料の中から、材木の乾燥温度をできるだけ下げるようにと言う助言が出てきました。

国もこの問題を認知しているのですが、おそらく大半の材木が今では人工乾燥に頼っている現状を考えると、大きな問題が生じる恐れがあるので、大々的には発表しないのだと思います。

おそらくよほどの事の出来事がない限りは残念ですが、この現状は変わらないものだと思います。

ですが。私たち建築業に携わるものとして出来る限り微力ではありますが、これから住まい作りを考えていらっしゃる方々や、リフォームを検討されているお客様に対して、正直にメリットデメリットをお伝えしながら住まい作りに行かしたいと思います。


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